迷走未成年の独り言

迷走未成年の独り言

海外大学在学中の学生として留学の現状をお伝えします!

日本の学力低迷は一体誰が危機感を持たなくてはいけないのか

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数年前、大学の学力ランキングにおける東大の世界順位が下がりました。
これについて文科相は「危機感を持たなくてはいけない」と、言っている記事があったほどです
 
 
僕も日本人学生の一人として日本の学力というのは常に気になる話題でして
 
日本の学力レベルを測るの一つのものさしとして、東大の世界での順位が絡んでくるのではないかと思っているので
 
この記事を見た瞬間は
日本の学力はまた下がったのか・・・
と、結構悲しい気持ちになりました。
 
 
 
ここで個人的に気になるのが文科相の一言です
 
 
危機感を持たなくてはいけない
 

と。

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これっていったい誰が危機感を持たなくてはいけないのでしょうか?
 
当然僕たち日本の学生が危機感を持ってもっと必死に勉強しろ、というのはわかります。そりゃ学力ですから。学生が勉強をするのは当たり前のことです。
 
 
でも実際に日本のために危機感を持って勉強をする学生がどこにいるでしょうか?いたとしてもかなりまれだと思います。
 
 
 
日本の学力が危ない!よしっ、がんばって勉強して、日本の学力を上げるぞー!
 
なんて人はまずいません笑 普通ではありません。
 
 
勉強の目的は人それぞれだと思いますが、多くは自分のため、もしくは人のためだと思います。国が絡んでくる要素はどこにもないのです。
 
学生が日本の学力に対して危機感を持って勉強に取り組むのは根本的に難しいと思います。
 
 
じゃあ文科省が持つべきなのでしょうか?
 
 
 
確かに日本の教育方針が変われば日本の学力は変わるでしょう(良い方向か悪い方向かはわかりませんが・・・)
 
でも文科省がいくら危機感を持って教育に力を入れたとしても熱量に差が出るのはあきらかです。
 
 
文科省が危機感を持つと言うのもどこかずれている気がします。
 
 
 
うーん、危機感の問題なのだろうか。笑
 
 
ただ、日本学力低下で記事を検索していても、僕自身が学生をやっていても、日本人に危機感がないのは明白でした。
 
 
 
だからと言って、他のアジアの国々(特に中国韓国とよく比較されるが)の学生が必ずしも死ぬ物狂いで、ましてや国のために勉強している人なんているのでしょうか。
 
 
今現在留学中の僕が感じていることとして、日本人の方が勤勉なのではないかと言うことです。
 
 
僕は過去にカリフォルニアの語学学校に在籍していたのだが、クラスの8割は中国人だった。残りの二割の枠は、なんとか日本人が多いかな、というくらいで、あとは韓国の学生とかアラブ系の学生たちがいたのですが
 
 
こんなにいた中でも、必死で勉強しているのは日本人の方だと強く感じました。他のアジア人が勤勉な姿を見せたがらないというのなら話は変わってくるけど、ここは留学先。勉強や自分の学力に興味がない学生はそもそも留学なんかしないでしょう。
 
 
 
学校生活を送っていても、あの中国人がものすごい勉強をしているという話は聞いたことがないです
 
 
 
もちろんこれは偏見しまくった僕個人の体験なので、実情はそうではないかもしれないけれど、僕の目には日本の学力低下は目に見えないのです。
 
 
 
 
ここからは2017年の記事を少し参考にしていきたいと思います
国際医療福祉大学教授の和田秀樹さんの言葉を引用すると

かつて(今でもだが)日本人は、「英語の読み書きはできるが、聞いたりしゃべったりすることができない」という“うぬぼれ”で、読み書きを軽視したオーラルコミュニケーション(会話)教育にシフトした。

 実際には、当時からTOEFLの読み書きの成績はアジアでも最低レベルだったし、英字新聞が読めて、英文の論文を書ける大学生も極めて少なかった。その結果、国際化は進むどころか、逆に日本からの海外留学生は減少する傾向にある。

 
これはまさに、僕が留学当初に使っていた言い訳にそっくりでした。
僕は英語が読んで書くことは得意だけど、リスニングスピーキングはできないんだ。もうほぼ日本の文化の一部だね!
 
という会話をよくしました。
 
 
この人の言っていることを見たときには背筋にひやっとしたものを感じました 
 
確かにTOEFLテストは難しいですが、TOEFLは日本以外の英語ネイティブ圏の国が英語力を測る大事な指標としてみていますし、それを差し引いても読み書きのスキルが最下位と言うのはただ事ではないです。
 
 
 
確かに、文法については必要以上に僕らは詳しいです。文法問題で競った時に日本人の右に出る国はないと思います!これはマジです!
 
 
話すことや、自分の意見を求められることにものすごい抵抗があるのは事実ですが、、、笑
 
 
 
 話を戻しましょう。
日本の学力低迷についての反論意見として、『日本はノーベル賞受賞者がいるから、他のアジアの国と比較しても引けを取らない』という意見があります。
 
 
確かに、ノーベル賞を取っているのは事実ですが、ノーベル賞は一日一夜で取れるものではありません。10年もしくはそれ以上の年月をかけてやっと取れるものだから、今現在の日本の学力というよりかは、十数年前からの日本の努力ということになるのです。
 
 
実際各種の調査で、日本の学生の勉強時間中国韓国と比べかなり劣っているという結果も出ています。
 
僕はかなりカッコよく誇張していえば日本を代表してアメリカで勉強しているわけです。もちろんアメリカには多くの日本人留学生がいますが、クラスにはいたとしても一人二人のレベルなので、日本の文化や風習について聞かれると、必然的に日本を代表して答えることになります。
 
 
日本は〜
が主語で話す機会が多いために、日本が抱える問題に興味を持つことができますが、日本にいたらなかなかこの感情は生まれなかったでしょう。
 
 
 
考えれば考えるほど深みにはまって、自分で書いていることですら矛盾が生じてしまいそうです笑
 
 
難しい問題だと思います
国際問題ですからすぐに解決策が出るようならそもそも国際的な問題にならないので難しいのはあたりまえですが・・・
 
それでもこういった日本の学力に関する記事を少しでも多くの若者に興味を持ってもらうってのはすごく大事なことなんじゃないかと僕は思います。
 
 
みなさんも一度日本の学力低下問題について考えてみてはいかがでしょうか?